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枕を変えたけど改善されないとお悩みの方へ

〜本当に必要なのは“土台(土地)”の見直し〜

「枕を買い替えたけれど、思ったほど良く眠れない」
「お店で試したときは快適だったのに、自宅では合わない気がする」

そんな経験はありませんか?

テレビや雑誌、ネットニュースにも取り上げられることがあるため、多くのお客様が「眠りの悩み=枕のせい」と考え、まず枕を変えようとされます。

もちろん枕は大切な存在ですし、首や頭を支えるうえで大きな役割を果たしています。しかし実は、枕だけを変えても改善しない不調が多いのが現実です。

なぜなら、枕は単独で機能しているわけではなく、「敷き寝具」との組み合わせで初めて本領を発揮するからです。今回は、枕を変えても眠りが改善しない理由と、快適な睡眠を手に入れるために大切な考え方をお伝えします。


1. 枕が改善できる不調とできない不調

まず、枕が役立つのは 首や頭まわりのサポート に関する悩みです。

  • いびきの軽減

  • 首の違和感やこりの改善

  • 頭部の安定感の向上

これらは、枕の高さや形状が自分に合うだけで大きく変わります。実際に「いびきが減った」「朝スッキリ起きられるようになった」と喜びの声をいただくことも少なくありません。

しかし一方で、肩こりや腰痛といった悩みは、枕を変えただけでは改善しにくいのです。なぜかというと、それらは首より下、つまり「体全体を支える部分」である敷き寝具に原因がある場合が多いからです。

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2. 枕が合わないと感じる本当の理由

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「店頭ではちょうど良かったのに、自宅では合わなく感じる」
こんな経験をされた方は多いはずです。

この理由はとてもシンプルで、寝ている敷き寝具が違うからです。

店頭では、ある一定の硬さや反発力のベッド・マットレスの上で枕を試しています。ところが、ご自宅の敷き寝具は沈み込み具合や硬さが異なります。すると、頭や首の位置が微妙に変わり、枕の高さが「合わない」と感じてしまうのです。

つまり、枕は単独で考えるのではなく、必ず敷き寝具とのバランスで考える必要があるということです。


3. 枕と敷き寝具の関係は「土地と建物」

ここでイメージしていただきたいのが、「土地と建物」の関係です。

どんなに立派な建物を建てても、土地が傾いていたら家は安定しませんよね。建物の歪みや不具合は、土地の状態に大きく左右されます。

枕と敷き寝具もまさに同じです。

  • 敷き寝具 = 土地

  • 枕 = 建物

敷き寝具という“土地”が整っていなければ、どんなに良い枕(建物)を選んでも快適さは得られません。逆に、土地がしっかり整えば、建物は安定し、その機能を存分に発揮できます。

実際に、同じ枕を試しても「沈み込みが深い柔らかめのマットレス」では低く感じ、「硬めの敷き布団」では高く感じるといった違いが出るのです。

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4. 枕を変えても改善しない原因は“土台”

「枕を何度変えても肩こりや腰痛が治らない」
こうしたご相談をいただくとき、多くの場合は 敷き寝具そのものに問題があることがわかります。

  • 長年使っている敷き布団がへたっている

  • 自分の体に合わない硬さ・柔らかさのマットレスを使っている

  • 寝返りが打ちにくい素材で体に負担がかかっている

このような場合、どんなに枕を工夫しても限界があります。首だけを整えても、体全体が支えられていなければバランスが崩れてしまうからです。

だからこそ、「枕を見直す=敷き寝具も見直すチャンス」 と考えていただきたいのです。

寝姿勢保持


5. 快適な眠りのためにできること

では、枕と敷き寝具をどのように見直していけばよいのでしょうか?

④寝試し、高さの調整-1

(1)敷き寝具の状態をチェック

  • 10年以上同じ布団やマットレスを使っていませんか?

  • 朝起きたとき腰や肩が重いと感じませんか?

  • 体が沈み込みすぎて寝返りが打ちにくくなっていませんか?

これらに当てはまる場合は、敷き寝具が「土地」として機能していない可能性があります。

(2)枕と敷き寝具を一緒に試す

本当に自分に合う枕を選ぶには、自分が使っている、または新しく検討している敷き寝具と一緒に試すのが一番です。お店によっては「マットレス+枕」を組み合わせて体感できる環境を整えています。

(3)専門家に相談する

自分一人ではなかなか判断が難しいのが寝具選びです。だからこそ、「睡眠環境診断士」や「羽毛診断士」など、専門の資格を持つスタッフに相談してみてください。プロの目で体のラインや寝姿勢を見てもらうことで、本当に合う寝具を見つけやすくなります。


6. まとめ

「枕を変えたのに眠りが改善しない」とお悩みの方へ。
それは枕の問題ではなく、敷き寝具という“土地”に原因があるかもしれません。

土地(土台)が整わなければ、どんなに良い建物(枕)も安定しない。これは住まいだけでなく、眠りにも当てはまる大切な考え方です。

快適な眠りを得るためには、枕と敷き寝具をセットで見直すことが欠かせません。

ふとんの新保では、お客様一人ひとりの体型・体格・寝姿勢に合わせて枕と敷き寝具のバランスを一緒に確認し、最適な組み合わせをご提案しています。枕だけを見直すのではなく、眠り全体を見直す。その一歩が、あなたにとって「本当に気持ちいい眠り」につながるのです

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