画像

毛布(ケット)って上?下?どっちにかけるといいの?

冬になると必ず話題に上がるのが、「毛布(ケット)は布団の上に掛けるのがいいの?それとも下に掛けるのがいいの?」という疑問です。
テレビや雑誌、インターネットでもこのテーマはよく取り上げられ、意見が分かれるところでもあります。
最近では「それとも毛布をシーツ変わりにして敷くようするの?」なども出始めています(;^_^A
どれも一理あるように思えるので、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実際には「毛布の素材」や「一緒に使う布団の種類」によって最適な掛け方は変わります。
しかし、当店では昔から一貫して 「毛布は下に掛ける」 ことをおすすめしています。
※どの掛け布団でもそうですが、今回は「羽毛布団」を使用している方で考えました。
その理由を、一般的な意見と比較しながらご紹介していきましょう。

brand01_img01


1. まずは一般的な「上派」「下派」の主張を整理

まずは一般的に紹介される毛布の掛け方について整理してみます。

〈上派の主張〉

  • 毛布を上に掛けると、羽毛布団から逃げる熱を閉じ込められる。

  • 毛布自体に重みがあるので、羽毛布団がズレにくくなる。

  • 「昔テレビ(メディア)で言われていたから」という安心感。

一方で、〈下派の主張〉 はこうです。

  • 毛布を体に近い場所に掛けることで、寝汗を吸収してくれる。

  • 隙間風を防ぎ、冷たい空気の侵入をブロックしてくれる。

  • 羽毛布団を直接汗や皮脂から守り、長持ちさせられる。

どちらも「なるほど」と思える理由ですが、果たして実際の快適さや布団の寿命を考えたときに、どちらが本当に良いのでしょうか。


2.当店が下に掛けることをすすめる4つの理由

当店では「毛布は下に掛けるべき」と考えています。その理由は大きく分けて3つあります。

(1) 寝汗をしっかり吸収するため

人は一晩にコップ1杯ほどの汗をかくといわれています。羽毛布団は湿気を外に逃がすのが得意ですが、直接汗を吸収する力は弱めです。そこで体に近い場所に毛布を置くことで、汗をきちんと吸い取り、布団を清潔に保つことができます。

(2) 隙間風を防ぎ、体を冷やさないため

羽毛布団は軽くてふんわりしていますが、その分、少し動くと体と布団の間に隙間ができやすいのも事実です。そこから冷たい空気が入ると、一気に体が冷えてしまいます。毛布を下に掛けることで「隙間風ストッパー」として働き、ぬくもりを逃がさないのです。

(3) 羽毛布団を守り、長持ちさせるため

羽毛布団は直接体に触れると、皮脂や汗によって生地が汚れたり、羽毛が劣化したりする原因になります。毛布を下に掛ければ羽毛布団と体が直接触れることを防ぎ、布団を清潔に長持ちさせることができます。

(4) 理想の寝床内気象(温度33±1度・湿度50±5%)に近づきやすい

寝床内気象とは、布団の中の温度や湿度のバランスのこと。羽毛ふとんを直に掛けると暑くなりすぎることがありますが、天然素材の毛布(ケット)を間に挟むことで、湿度と温度を調整し、快適な環境を作りやすくしてくれます。

(5) カバーを洗う頻度が減る

毛布(ケット)が汗を吸収してくれるので、羽毛布団に掛けたカバーも汚れにくくなります。特に冬場だと乾きにくいですし、乾燥機を使うとカバーが傷みやすくなるので、洗う頻度が減るのは家事も楽になると思います。


3. 毛布の素材別:最適な掛け方は変わる?

実は「毛布は上か下か」という議論は、素材によって答えが変わることもあります。

● 化学繊維(ポリエステル・アクリル)

現代の毛布の多くは化学繊維で作られています。これらは軽くて保温性がありますが、汗を吸いにくく蒸れやすい特徴があります。そのため、体に近い場所に使うと「暑すぎる」「蒸れる」「静電気が気になる」という声も多いのです。さらに、羽毛布団との相性も悪く、羽毛布団が滑ってしまいズレることも…。こうした毛布は、上に掛けた方が快適に感じる方もいるでしょう。
上に掛けた時は静電気は起きにくいので、羽毛ふとんを傷めずにすむ可能性があります。※カバーとの相性にもよりますが…。

● 天然素材(綿・ウール・シルク)

天然素材の毛布は、吸湿性と放湿性に優れています。寝汗をしっかり吸ってくれるので、体に近い位置に掛けることで本領を発揮します。羽毛布団の良さを最大限に生かすには、天然素材の毛布を下に掛けるのがベストといえます。


4. 実は「上」に掛けても良い例外ケース

当店では「基本は下」とお伝えしていますが、例外的に「上に掛けても良い」と思えるケースもあります。

  • 古くなった羽毛布団で保温力が落ちている場合
     → 羽毛布団の熱を逃がさないように、毛布を上に掛けるのは有効です。

  • 布団がズレてしまい眠りが浅くなる方
     → 毛布の重みで布団が安定するので、安心して眠れる場合もあります。

ただし、この場合でも「新しい毛布を上に掛けるのはもったいない」と当店では考えています。なぜなら、上に掛ける毛布には「汗を吸う」という役割は期待できず、ただ重みと覆いの役割を果たすだけだからです。古い毛布や余っている毛布で十分、というのが私たちの考え方です。


5. まとめ 〜ふとんの新保の提案〜
羽毛布団 × 毛布の最適な組み合わせ

毛布は上か下か?という長年の疑問に対して、当店の答えは明確です。

「毛布は下に掛けるべき」

特に綿やウール、シルクなどの天然素材の毛布を選び、羽毛布団の下に掛けることで、

  • 汗を吸って快適に

  • 隙間風を防いで暖かく

  • 羽毛布団を清潔に長持ちさせる

という三拍子がそろいます。

もちろん、古い布団を補うために上に掛けるケースも否定しませんが、それはあくまで例外的な方法。羽毛布団は本来1枚で真冬でも使える力を持っています。だからこそ、毛布の役割を正しく理解し、上手に組み合わせてほしいと考えています。

※最後に、冬でもタオルケットを使う方も増えています。肌ざわりやぬくぬく感など好みは分かれますが、タオルケットは羽毛布団の上には掛けないと思います。なぜなら、ケット類は体を布団の間に掛けることで、その役割で作られているからです。


昔書いたブログです。参考にしてみてください。
「羽毛布団編」

「木綿ふとん編」

記事一覧へ

NEW ARTICLE

新着記事