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素材より大事な、寝具の考え方

羽毛・綿・ウール・シルク・麻

― 素材の性格を知る ―

「あたたかい寝具が欲しい」
そう思って寝具を探し始めると、必ず出てくるのがこの疑問です。

羽毛がいいの?
綿がいいの?
ウール? シルク? 麻?

素材の名前はたくさん並んでいますが、
実はこの問いの立て方そのものが、少しズレています。

寝具選びで大切なのは、
**「どれが一番いい素材か」ではなく、
「その素材は、どんな性格か」**を知ること。

今回は、羽毛・綿・ウール・シルク(真綿)・麻について、
比較表【A】【B】【C】をもとに、
“眠りの目線”で整理していきます。


素材は「性能」より「性格」で見る

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寝具の素材は、家電のように
「高性能=誰にでも合う」ものではありません。

同じ素材でも、

  • 暑がりか、寒がりか

  • 汗をかきやすいか

  • 寝室は暖かいか、冷えやすいか

  • 軽さを求めるか、包まれ感を求めるか

で、評価はまったく変わります。

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まずは、素材ごとの“性格”を見ていきましょう。


羽毛|軽くて暖かいが、環境と体質を選ぶ

羽毛の最大の特徴は、
軽さと、空気を含むことで生まれる保温力です。

ふわっと体を包み込み、
寝返りの邪魔をしにくい点は大きな魅力です。

一方で、

  • 汗をかきやすい人

  • 寝室が暖かい家

  • 密閉性の高い住宅

では、暑さやムレを感じやすいこともあります。

また、羽毛は
「量」や「ダウン率」だけでなく、
**質(グースかダックか、繊維の成熟度)**によって差が出やすい素材です。

羽毛は万能ではありませんが、
条件が合えば、とても快適な素材です。


綿|重さと引き換えに得られる“安心感”

綿の魅力は、
吸湿性と、体をしっかり支える感覚です。

汗を受け止め、
湿気を溜め込みにくい性質は、
日本の気候にとても合っています。

ただし、

  • 羽毛のような軽さはない

  • ボリューム感は控えめ

という点は、好みが分かれます。

「軽さ」よりも
落ち着いて眠れる感覚を求める方には、
根強い支持がある素材です。


ウール|温度調整が得意な“働き者”

ウールは、
吸湿性・放湿性・保温性を同時に持つ、
とてもバランスの良い素材です。

汗をかいてもベタつきにくく、
寒いときは暖かい。

特に、

  • 寒暖差のある寝室

  • 春・秋など季節の変わり目

では、力を発揮します。

ただし、
ウール特有の重さや感触が苦手な方もいます。


シルク(真綿)|肌にやさしいが、扱いは繊細

真綿(シルク)は、

  • 吸湿性が高い

  • 肌触りが非常にやさしい

  • 静電気が起きにくい

という、肌への優しさが際立つ素材です。

特に、

  • 冷えやすいが、ムレは避けたい

  • 肌が敏感

という方には、心地よさを感じやすい素材です。

一方で、

  • 価格が高め

  • 取り扱いやメンテナンスに注意が必要

という面もあり、
「誰にでも」ではなく、
丁寧に使える方向けの素材と言えます。


麻|涼しさ特化の、夏の名脇役

麻は、
通気性とシャリ感が最大の特徴です。

熱がこもりにくく、
汗をかいても肌離れが良いため、
夏にはとても快適です。

ただし、

  • 冬には向かない

  • 硬さを感じやすい

ため、
季節限定・補助的な素材として考えるのが現実的です。


比較表から見えてくること

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今回の比較表【A】【B】【C】を通して、
ひとつはっきり言えることがあります。

それは、

「万能な素材は存在しない」
ということ。

素材はすべて、
長所と短所をセットで持っています。


【注意喚起】素材比較について

※本表は、一般的な素材特性をもとにした比較です。
実際の寝心地や使い心地は、原産地・品質・加工方法・価格帯によって大きく異なります。

たとえば、
・羽毛でも「グース/ダック」「ダウン率」「充填量」
・ウールでも「羊種」「加工方法」
・麻でも「リネン/ラミー」
・綿でも「産地・繊維長・配合率」
・シルク(真綿)でも「手引き・機械引き」「層の重ね方」

などによって、長所・短所は変わります。

この比較表は、
「どの素材が一番良いか」ではなく、
「自分の体質・寝室環境・使い方に合う素材はどれか」

を考えるための目安としてご覧ください。


まとめ|素材は「正解」ではなく「相性」

寝具選びで迷ったとき、
「どれが一番いいですか?」
と聞かれることがあります。

ですが、本当の答えはいつも同じです。

「その方に合うかどうか」

素材の性格を知ることで、
選び方はぐっとシンプルになります。

次回の連載では、
これらの素材を
「どう組み合わせると眠りやすいのか」
という視点で、さらに深掘りしていきます。

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