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「多機能素材」は本当に必要か?|睡眠常識を疑う③

連載コラム
その睡眠常識、疑ってみませんか?

睡眠については、さまざまな情報があります。
健康番組や雑誌、インターネットでも「これが正しい睡眠」と紹介されることが増えました。

けれど、その中には、少し立ち止まって考えてみたいものもあります。

この連載では、当たり前のように語られている睡眠の常識を、
改めて静かに見直してみることをテーマにしています。

「本当にそうなのだろうか?」

そんな視点から、睡眠について考えてみたいと思います。


第3回

「多機能素材」は本当に必要か?

機能性寝具①.jpg

最近の寝具売り場では、

・吸湿発熱
・遠赤外線
・抗菌
・消臭
・体圧分散
・調温機能

など、さまざまな「機能」をうたった素材を見かけます。

「高機能素材」
「最新テクノロジー」
「医療発想」

そんな言葉を見ると、
つい「機能が多いほど良い寝具なのでは?」と思ってしまうかもしれません。

しかしここで、一度立ち止まって考えてみたいことがあります。

本当に、そこまで多くの機能が必要なのでしょうか。


寝具の役割はとてもシンプル

そもそも寝具の役割は、実はとてもシンプルです。

・体を支える
・体温を保つ
・湿気を逃がす

この三つが整えば、人は比較的快適に眠ることができます。

もちろん素材によって特徴はあります。
吸湿性の高い素材、通気性の良い素材、軽い素材など、それぞれに役割があります。

しかし、それらはあくまで基本的な性質であって、
すべての人に同じように必要な「特別な機能」とは限りません。


機能が多いほど良いとは限らない

寝具の機能が増えると、
どうしても「その機能が睡眠を良くしてくれる」と感じてしまいます。

ですが、睡眠の快適さは

・体格
・寝姿勢
・室温
・湿度
・寝室環境

など、多くの要素によって決まります。

機能性寝具②.jpg

そのため、
素材の機能だけで睡眠が大きく変わるとは限りません。

機能そのものが悪いわけではありません。
ただ、必要以上に期待してしまうと、
本来大切なことを見失ってしまうこともあります。


大切なのは「体との相性」

機能性寝具③.jpg

寝具選びで本当に大切なのは、

その素材が自分の体や環境に合っているかどうかです。

例えば、

・暑がりの人
・寒がりの人
・汗をかきやすい人
・エアコンを使う人

それぞれ、快適に感じる寝具は変わります。

つまり、
「多機能だから良い」というよりも、

自分に合っているかどうか

の方が、ずっと重要なのです。


情報が多い時代だからこそ

今は「高機能」「最新素材」といった情報があふれています。

けれど、機能の多さだけで寝具を選んでしまうと、
かえって迷ってしまうこともあります。

寝具の基本はとてもシンプルです。

体を無理なく支えること。
そして、眠りやすい環境をつくること。

それが整えば、
特別な機能がなくても快適に眠れることは少なくありません。


では最後に、もう一つ考えてみたいことがあります。

睡眠については、
「この時間に寝るのが良い」
「この時間帯が一番体に良い」

といった話もよく聞きます。

特に有名なのが、
**「夜10時〜2時が睡眠のゴールデンタイム」**という考え方です。

本当に、
この時間に眠らないと体は回復しないのでしょうか。

次回は、

第4回「ゴールデンタイム睡眠は本当か?」

よく知られているこの説について、
少し落ち着いて考えてみたいと思います。

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