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「ゴールデンタイム睡眠」は本当か?|睡眠常識を疑う④

連載コラム
その睡眠常識、疑ってみませんか?

睡眠については、さまざまな情報があります。
健康番組や雑誌、インターネットでも「これが正しい睡眠」と紹介されることが増えました。

けれど、その中には、少し立ち止まって考えてみたいものもあります。

この連載では、当たり前のように語られている睡眠の常識を、
改めて静かに見直してみることをテーマにしています。

「本当にそうなのだろうか?」

そんな視点から、睡眠について考えてみたいと思います。


第4回

「ゴールデンタイム睡眠」は本当か?

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「夜10時〜2時は、眠りのゴールデンタイム」
そんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ゴールデンタイム②.jpg

この時間に眠ると、成長ホルモンが多く分泌され、
体の回復や美容にも良いといわれることがあります。

そのため、

「10時までに寝た方がいい」
「この時間に寝ないと意味がないのでは?」

と感じてしまう方も少なくありません。

では本当に、
この時間に眠ることが大切なのでしょうか。


成長ホルモンは「時間」だけで決まるわけではない

ゴールデンタイム③.jpg

一般的には、成長ホルモンは
眠り始めてから最初の深い睡眠(ノンレム睡眠)のときに多く分泌される
といわれています。

このことから考えると、

何時に寝るかというよりも、
どれだけ深く眠れているかが関係している可能性
もあります。

たとえば、

・早い時間に寝ても眠りが浅い場合
・遅い時間でもしっかり深く眠れている場合

感じ方や状態には違いが出ることも考えられます。


「時間」よりも「リズム」が影響することもある

もう一つ大切にしたいのが、睡眠のリズムです。

人の体には体内時計があり、
寝る時間や起きる時間が日によって大きく変わると、
眠りの質に影響が出ることがあります。

逆に、

・できるだけ同じ時間に寝る
・同じ時間に起きる

といった習慣を続けることで、
眠りやすさが整ってくると感じる方も多いようです。

そのため、

「何時に寝るか」だけでなく、
「どのようなリズムで眠っているか」も大切な要素
といえそうです。


「ゴールデンタイム」という考え方について

「10時〜2時が良い」と言われる背景には、
昔の生活リズムも関係していると考えられています。

電気が少なかった時代は、
日が沈むと自然と眠る生活が一般的でした。

その結果、
多くの人がその時間帯に眠っていたため、
「この時間が良い」として広まった可能性もあります。


大切なのは「自分の眠りを知ること」

ここまで見てきたように、

・8時間寝ないといけない
・まくらで体が治る
・高機能素材が必要
・10時〜2時に寝ないといけない

こうした情報は、
わかりやすい一つの基準として語られることが多くあります。

けれど実際には、

睡眠はとても個人差の大きいものです。

体質も、生活も、環境も人それぞれ。

ゴールデンタイム④.jpg

だからこそ、

「一般的に良い」と言われていることが、
自分にとっても合っているのかどうかを見ていくこと
が大切です。


では最後に、
この連載の中で一番大切な問いを考えてみたいと思います。

情報があふれる中で、私たちは
何を基準に睡眠を考えればよいのでしょうか。

次回は連載のまとめとして、

第5回「結局、何を信じればいいのか?」

睡眠との向き合い方について、
少し整理してみたいと思います。

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