連載コラム
その不調、眠りが関係しているかもしれません
この連載は、日々の店頭でのご相談をもとにしています。
「ちゃんと寝ているのに疲れが取れない」
「朝から体が重い」
こうしたお声は、決して少なくありません。
お話を伺っていくと、
生活習慣だけでなく、
寝ている間の環境や寝具の状態が
影響していると感じる場面も多くあります。
眠りは目に見えないからこそ、
原因が分かりにくいものです。
この連載では、
そうした“見えにくい部分”を少しずつ紐解きながら、
眠りと体の関係について考えていきます。
第2回
「ぐっすり眠れた気がしない原因とは?」
― “寝た感覚”と“実際の眠り”は違うことがある ―
「昨日はちゃんと寝たはずなのに、
なんだか眠った気がしない」
そんな感覚になることはないでしょうか。
睡眠時間は取れている。
途中で起きた記憶もない。
それなのに、
・朝から頭が重い
・疲れが残っている
・スッキリした感じがしない
こうした状態になることがあります。
「長く寝た=深く眠れた」ではない
多くの方が、
「睡眠時間=眠りの質」
と考えがちです。
もちろん、睡眠時間は大切です。
ただ実際には、
“長く眠ること”と
“しっかり休めること”は同じではありません。
たとえば、
・何度も浅い眠りを繰り返している
・無意識に体が緊張している
・寝返りが極端に多い
こうした状態では、
時間としては眠れていても、
体や脳が十分に休めていないことがあります。
人は「眠っている感覚」を正確には分からない
実は、
眠りの感覚と実際の睡眠状態には、
ズレがあることも少なくありません。
「ぐっすり眠れた」と感じていても、
実際には眠りが浅い場合もあります。
逆に、
「全然眠れなかった」と感じていても、
ある程度は眠れていることもあります。
つまり、
“眠れた気がする”だけでは、
本当の睡眠状態は分からないこともあるのです。
無意識のストレスが眠りを浅くすることも
眠っている間、
体はさまざまな刺激を受けています。
・暑い
・寒い
・ムレる
・圧迫感がある
こうした小さな不快感でも、
無意識のうちに脳や体を刺激し、
眠りを浅くしていることがあります。
本人は起きた記憶がなくても、
実際には脳が何度も反応している場合があります。
寝返りは「眠りのサイン」でもある
前回のコラムでも触れましたが、
寝返りは、
温度や湿度を調整したり、
体への負担を分散するための自然な動きです。
ただし、
・暑すぎる
・寒すぎる
・寝具が合わない
といった状態では、
必要以上に寝返りが増えることがあります。
逆に、
体が沈み込みすぎたり、
動きにくい環境では、
寝返りが減りすぎて、
朝に体がこわばることもあります。
「ぐっすり眠れない」の背景にあるもの
こうした状態が続くと、
「寝ているのに疲れが取れない」
という感覚につながっていきます。
そして多くの場合、
原因は一つではありません。
・生活習慣
・ストレス
・寝室環境
・温度と湿度
・寝具との相性
こうしたものが重なり合い、
眠りの感覚に影響していきます。
「感覚」だけでは分からないからこそ
だからこそ大切なのは、
「眠れた気がするか」だけではなく、
・朝の体の状態
・途中で起きていないか
・寝汗やムレ感はないか
など、
体の反応も含めて見ていくことです。
関連記事
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→ “疲れが取れない朝”について整理しています。
▶ 「眠りは温度と湿度で整える」
→ 寝苦しさと寝床内環境について詳しく紹介しています。
▶ 「眠りは足し算と引き算でできている」
→ 寝具の組み合わせの考え方をまとめています。
まとめ
「ぐっすり眠れた気がしない」という感覚は、
単なる気分ではなく、
眠りの質が乱れているサインかもしれません。
眠りは、
「何時間寝たか」だけではなく、
「どんな状態で眠れていたか」も大切です。
まずは、
自分の眠りを
“感覚だけで判断しすぎないこと”
そこから見えてくることもあります。
次回は、
「夜中に目が覚めるのはなぜか?」
というテーマで、
温度・湿度・寝室環境との関係について、
さらに深く考えていきます。
